2023.8.17
今回は、『泉州タオル』を中心に日本製品にこだわる老舗タオルメーカー㈱丸中様へ取材にお伺いさせていただきました。
㈱丸中様には、2019年に弊社の『メルパックライン』を導入いただいており、常務取締役の中道様にこれまでにあった課題や自動化で改善されたポイントなどについてお話いただきました。
(中道常務):株式会社丸中はですね、1959年にできた会社で大阪の泉佐野でタオルを作っているメーカーになっております。
2007年から楽天を中心としたインターネット販売を始めました。
現在は楽天・ヤフー・アマゾンを中心とした13のモールに展開して「ヒオリエ」というブランドで日本製の商品を販売しております。
(中道常務):楽天のセール時には1日で15000件を超えるご注文をいただくことがあります。
普段と比べると10倍、20倍と膨れ上がるようなことがあって、1日で出荷する件数を伸ばすことに苦労したことがあります。
(中道常務):楽天さん、ヤフーさん、アマゾンさん、どこもそうなんですけど、セールをする時期が被るんですね。
被るとどうしてもセールの無いときと有るときの人員配置に問題がおきました。
セールがあったときでもお客様は常に待ってくださっていて、いち早く届けなければいけないという使命がありますので、決められた日数の中で最大限のパフォーマンスを出さなければならないという課題が常につきまとっていました。
(中道常務):出荷メンバーを大きく採用を増やしていくことは、大阪南部なので中々難しい現状がありました。
その中で人を増やさずに同じ時間で出荷件数を伸ばす、その上でいうと機械化ということは念頭にありました。
今回導入することによって決められた人数の中でも最大限のパフォーマンスが発揮できたと思ってます。
(中道常務):一番は社長はじめスタッフのみなさんの熱意かなと思っております。
もともと社長とはその前から、知り合いといったら変ですけれども存じ上げていて、色々とうちの方が下調べしたり探している中で久方振りにお会いして、「それだったら社長に一回話を聞いてもらおう」というところからスタートしました。
そこで返ってきた一発目の回答としては「なんとかしましょう!」というところが、うちとしては嬉しかったなぁと思ってます。
(シプソル中村):具体的に出来るかな出来ないかなという微妙なところでした。
でもやってみて出来上がったと… 丸中様がその要望を言っていただけなければ今のその「なるべく小さく梱包する」というか「余白をなく梱包する」ということにチャレンジをできていなかったんです。
4年前か5年前で結構前ですけども、そこでまた機械を開発するきっかけをいただいたという感じでした。
(中道常務):根本は変わっていなくて、前の実験をしっかりとやっていただいたので大きく内容が変わっているわけではないのですけど、実際やり始めると流しているコンベア上でタオルが滑る、ゆがむ、ずれる、あとはスピードであったり、カットするセンサーのタイミングとか、やり始めてみると意外と詰まってしまう原因、機械が停止してしまう原因となることがポツポツ出てきたものを素早く「じゃあレーンをつけましょう」とか「じゃあタイミングをずらしましょう」とか「じゃあロールをそもそも違うものに変えてみましょう」とか、瞬時に動いていただけたのは、一番最初に感じた「何とかしましょう」よいう心意気のところが常に体現されているなというふうに思いました。
そうですね、大小様々なことは有りつつも、とりあえずは「何とかしましょう」から入っていただけるので、すごくその点でいうとうちの出荷メンバーであったり現場でやってるパートさん、実際に物を置く方々も安心してお付き合いさせていただけているかなと思います。
(中道常務):うちの主軸の事業自体は国内シーン販売ということは大きく変わらないかなと思ってます。
現在取り扱っているのが日本製の自社生産のタオルであったり、日本製の生活雑貨を取り扱っているんですけど、このまま同じことをやっていても厳しい国内シーンの中で残っていけないかなという危惧は感じております。
なので日用雑貨から領域を広げた、例えばキッチン雑貨であったり、バスグッズであったり、今まで取り扱っていないものも取り扱ってかつ、それを正確にスピーディにお客様に届けるということをやっていくうえでいうと、今使わせていただいている機械以外のこともチャレンジしないといけないかなと、そういう風に考えています。
有難いことに15年以上インターネット販売をやらせていただいているので、ある一定のお客様層はいてくださっていると、なのでその中で色んなお客様に見ていただきながら「これはいいよね、これはダメだよね」っていうレビューを確認して次のチャレンジをしていきたいなと、その中で必要になる機械であったり機能であったりというのは拡充させていかないと、やはり配送に対してのお客様の要望は年々高まるばかりだと思っているので、それは荷姿が綺麗であったり、適切な状態で届くであったり、適切なタイミングでスピード感をもって届くであったり、このあたりの要望を超えていかないと次の注文はいただけないかなっと、そういう風には思ってます。
導入させていただいてからもしっかり楽天でも賞を取らせていただいてて、楽天のお客様からもパッケージも含めて、ただの角封筒で届くわけではなくて、デザイン入りのオリジナルのあの荷姿で届くことは「なんか楽しいよね」っていう風に言っていただいてたり、お客様から最中って言われるんですよ、「最中みたいなものが来た」って。あの荷姿もかわいいよねと、ただ遊び心を求めてやったわけではないですけど結果そう捉えていただいているお客様もいたりするので、ただの角封筒で来るとか、いわゆるメール便の郵便局が出しているような形とかで来るわけでなくって、こういうオリジナリティのあるもので来るっていうのは楽しさがあるって思います。